日本興亜損保
「日本興亜損保」のゴルフ保険の特徴・補償内容
日本興亜損保は、現在では「損害保険ジャパン日本興亜」と呼ばれる業界でも最大手の損害保険会社。自動車保険や火災保険、傷害保険など、主に日常で不用意に起こる事故や災害などに強い商品を提供しています。
今回ご紹介する「ゴルファー保険」は、他者への賠償責任や自身の傷害、入院、ホールインワンやアルバトロス費用まで幅広く補償され、かつ家族向けのプランもあるのがメリット。長年ゴルフを楽しみたい方にはおすすめの保険と言えるでしょう。
年間の保険料もいくつかのコースが用意されているため、支払いも無理なく行えます。では、ゴルフ保険の補償内容について詳しく見て行きましょう。
第三者に対する賠償責任の補償
まず、ゴルフをプレーしている最中に誰か(キャディさん含む)に怪我をさせたり、他者の財産を壊したりといったことがあった場合に下りる保険金。ただし、支払いには損保ジャパンの承認が必要となります。
保険金が下りない主な例
- ゴルフの競技や練習、指導中と認められない場合
- 法律上、本来賠償責任が生じないにも拘わらず当事者間で支払いが決まった場合
- 事故が故意に行われたものと判断された場合
- 戦争や武力行使、暴動などに起因する場合
- 地震や津波、洪水など自然災害に起因する場合
当事者が未成年もしくは責任能力がないと認められた場合には、監督義務を負う方に保険金が下りることもあります。また、示談交渉サービスはないものの相談は請け負ってもらえるので、相手方と話し合いをする時は損保ジャパンに連絡してみましょう。
ゴルファー自身の怪我の補償
続いては、ゴルフをプレー中に誤ってゴルフクラブやボールが当たったり、転んだりして打撲や骨折などの怪我を負った時に下りる保険金です。これには以下のような種類が存在し、それぞれに金額や支払い方法が変わるので注意しましょう。
死亡保険金:ゴルフプレー中の事故の発生から180日以内に死亡した場合に支払われるまとまった額の保険金
後遺障害保険金:事故発生から180日以内に後遺障害が生じた場合に支払われる、まとまった額の保険金
入院保険金:事故発生から180日以内に入院が必要になった場合支払われる、1日あたりの保険金
通院保険金:事故発生から180日以内に通院が必要になった場合、90日分を限度に支払われる1日あたりの保険金
保険金が下りない主な例
- ゴルフ場敷地内で起こったものと認められない場合
- 故意、もしくは重大な過失により起こった怪我である場合
- 自殺行為や犯罪行為に起因している場合
- 脳疾患や疾病、心神喪失に起因している場合
- 戦争や武力行使に起因する場合
- 津波や地震など、自然災害に起因する場合
このように一見様々な制約が存在するものの、ゴルフ場で故意ではなく起こった事故や怪我であれば基本的には補償されるようですから、今後もプレーして行きたい方にとっては入っておいた方が安心と言えるでしょう。
ゴルフ用品の損害
これはゴルフクラブやボール、専用のバッグなど携行品に対して下りる保険金のこと。プレー中に思いきりすぎてクラブが折れてしまったり、誰かに盗まれたりしてしまった時に便利です。
保険金が下りない主な例
- ゴルフクラブ以外を破損、もしくは折り曲げてしまった場合
- 破損や盗難が故意に行われたと判断された場合
- 自然的な消耗、老朽化によって起きた損害である場合
- 明らかに自らの過失(置き忘れ等)による紛失の場合
- 戦争や武力行使、もしくは自然的な災害に起因する場合
- ゴルフボールのみが盗難の被害に遭った場合
ただし、上記の通りゴルフクラブ以外を壊してしまった場合やゴルフボールのみが盗難した場合、自然的な消耗による場合などは補償されません。
ホールインワン・アルバトロス費用
ゴルファーにとって一生に一度は達成してみたい憧れの栄誉、ホールインワンやアルバトロス。しかし、いざ叶ってみれば祝賀会や記念品の制作など、昔からの慣習で費用がかかるばかり……なんて話も珍しくはありません。
そこで、こちらのゴルフ保険に加入しておけば、祝賀会や記念品、記念植樹、キャディさんへのご祝儀などを賄うための保険金が支払われるので、いざという時も安心です。
保険金が下りない主な例
- プロゴルファー、もしくはゴルフの指導者が達成した場合
- ゴルフ場の経営者や従業員などが勤務先で達成した場合
- 日本国外のゴルフ場で達成した場合
- キャディを伴わない「セルフプレー」中に達成した場合
ここで最も注意しておきたいのは「セルフプレー中のホールインワンやアルバトロス」でしょう。専属のキャディさんを伴わずに個人でプレーしている時達成した場合は、証拠不十分で保険金が下りないとされているのです。
ただし、ゴルフ場の他の従業員が目撃していた、公式競技の参加者や審判が目撃していた、同伴競技者以外の第三者が目撃しており、証明書を提出できる、証拠が残されたビデオを提出できるなどの理由があれば認められることもあるので、覚えておきましょう。
日本興亜損保のゴルファー保険には、ファミリータイプも存在する!
日本興亜損保のゴルフ保険は、個人で契約する「パーソナルタイプ」と、家族で契約できる「ファミリータイプ」が存在します。
家族で入ればその分自分以外の料金がお得になるため、例えば家族3人分だとすると、それぞれがパーソナルタイプにするより年間5,000円以上リーズナブルにゴルフ保険を利用することが可能です。
日本興亜損保のゴルファー保険にかかる費用は?
日本興亜損保のゴルファー保険、パーソナルタイプとファミリータイプそれぞれの費用は以下の通りです。
パーソナルタイプ1
- 年間保険料:5,000円(2年で9,520円、3年で13,810円)
- 第三者に対する賠償責任の補償:3,000万円
- ゴルファー自身の怪我の補償:734.9万円
- ゴルフ用品の損害:15万円
- ホールインワン、アルバトロス費用:20万円
- ファミリータイプで加入すると?
年間保険料:5,000円+1,900円(2年で3,610円、3年で5,240円)×人数分
※家族への補償額
- 第三者に対する賠償責任の補償:3,000万円
- ゴルファー自身の怪我の補償:367.4万円
- ゴルフ用品の損害:7万円
- ホールインワン、アルバトロス費用:10万円
パーソナルタイプ2
- 年間保険料:7,000円(2年で13,300円、3年で19,300円)
- 第三者に対する賠償責任の補償:5,000万円
- ゴルファー自身の怪我の補償:854.9万円
- ゴルフ用品の損害:21万円
- ホールインワン、アルバトロス費用:30万円
- ファミリータイプで加入すると?
年間保険料:7,000円+2,590円(2年で4,920円、3年で7,140円)×人数分
※家族への補償額
- 第三者に対する賠償責任の補償:5,000万円
- ゴルファー自身の怪我の補償:427.4万円
- ゴルフ用品の損害:10万円
- ホールインワン、アルバトロス費用:15万円
パーソナルタイプ3
- 年間保険料:10,000円(2年で19,010円、3年で27,560円)
- 第三者に対する賠償責任の補償:1億円
- ゴルファー自身の怪我の補償:914.9万円
- ゴルフ用品の損害:25万円
- ホールインワン、アルバトロス費用:50万円
- ファミリータイプで加入すると?
年間保険料:10,000円+3,470円(2年で6,580円、3年で9,550円)×人数分
※家族への補償額
- 第三者に対する賠償責任の補償:1億円
- ゴルファー自身の怪我の補償:457.4万円
- ゴルフ用品の損害:12万円
- ホールインワン、アルバトロス費用:25万円
このように、ファミリータイプはパーソナルタイプに比べてほぼ半額が補償されますが、保険料は3年分がほぼパーソナルタイプの1年分相当となっている上、賠償責任の補償額は変わりませんから、家族が初心者ならまずはファミリータイプがおすすめですよ。
日本興亜損保のゴルファー保険はクレジットカードのサービスではないので、保険以外の審査を受ける必要がないというのもメリットと言えるでしょう。
注意点としては「補償に重複がないかを確認しておく」こと。場合によっては保険金が下りないことにも繋がるため、同一の内容である保険に複数加入していないか契約前にしっかりと見ておいてくださいね。
投稿者プロフィール
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ともき 1984年生まれ。東京在住。30超えて40年できる趣味としてゴルフをはじめる。
ゴルフにドはまりしてレッスン通ったりYoutubeみたり。コーチを選ぶ基準は感覚派よりもロジックで説明される方が好き。現在のハンデは11.8(24年/2月)。
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